東京大学 情報学環・学際情報学府 先端表現情報学コース M1
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#media design #information desgin #NFCtag #projection mappingインドには、願いごとを書いた紙を木に結び、願いが叶ったときにその紙を外しに戻るという習慣があります。一方、日本には、願いを「書いて託す」絵馬の文化が根付いています。
日本で生活する留学生として、外国人というテーマが今なお議論の対象となる社会の中で、私自身が日本の人々に伝えたい思いが多くあり、同時に、日本の価値観や考え方をより深く知りたいという気持ちがありました。
そこで本作品では、日本の「願いを書く」文化と、インドの「願いを解くことで叶える」行為を組み合わせ、異なる背景をもつ人々の願いが交差するインタラクションをデザインしました。
書かれた願いは消失するのではなく、自分とは異なる立場の誰かがその願いを解き、読み取った瞬間に“他者へ届けたい願い”として実現するという仕組みになっています。願いが一方向に留まらず、他者の存在によって初めて意味と効力を獲得する点に、この作品の本質があります。
さらに、この体験に「願いを託す場」という神聖性を与えることで、参加者は自然とその場に敬意を払い、立ち止まり、他者の願いに耳を傾け、自らの願いを書き記すようになります。
そしていつか、自分の手で誰かの願いをそっと解き、その願いを実現させる側になることを期待しながら、この場に関わっていく——。
本作品は、文化の差異を越えて「願いを託す/受け取る」という行為を介し、見知らぬ他者同士が静かに交わる新しいコミュニケーションの形を提案する作品です。
Multidimensional City Plan
都市の新たな交通ハブとして再定義するためのエリア開発プロジェクトでは、周辺地域に存在する多様な都市要素をレイヤーとして重ね合わせ、それぞれの「吸引力」を数値化する“羊毛理論”を応用しました。これにより、人々が実際に選択しやすい最適動線を導き出し、エコロジー動線と交通動線の両面から空間構成を検討しました。
本計画は、未来都市の実験的モデルとして、歩行者・自動車・公共交通を三層で完全に分離したトランスモビリティ構造を採用しており、加えて、低空域を活用したドローンモビリティ網を組み込み、新しい都市交通の可能性を探索しています。
さらに、都市全体のサービス体験を向上させるため、リアルタイムのデータ連携を前提としたスマートシティ・マネジメントシステムを設計し、移動・生活・環境管理を一体的に支える都市運営モデルを構築しました。
都市の未来像を、計算モデル×都市デザイン×先端モビリティの視点から立体的に提案したプロジェクトです。
- Dapibus Ut
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Morbi Varius Euismod
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Lacinia Intege
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Congue Tincidunt
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Rhoncus
あること
ないこと
東京大学「制作展2025 beginning」において、主ビジュアルデザインを担当しました。
「あること・ないこと」というテーマに着目し、存在と不在、現実と虚構のあいだに揺らぐ“概念の変換”と“曖昧さ”を視覚的に表現しました。